実務ノート 006

法人所得税

タイのPND 50とPND 51:中間納付から年次確定までをつなぐ

PND 51は年間課税利益の見積りに基づく中間納付、PND 50は会計年度の最終結果による年次申告です。タイ現地法人では、監査と本社報告も含めて一つの決算工程にする必要があります。

公開日
作成
Thailand Accounting編集チーム
公式資料確認日

約12分

要点

タイで純利益を基準に法人所得税を納める会社は、通常、会計年度の最初の6か月が終了してから2か月以内にPND 51を提出し、年間課税純利益の見積りから計算した税額の半分を前納します。会計年度終了後150日以内には、最終的な課税所得に基づくPND 50を提出し、適格なPND 51納付額と源泉税額を控除します。期限は登録された会計期間で決まり、必ずしも暦年ではありません。正当な理由なく見積純利益が最終純利益を25%超下回ると、Section 67 Terにより関連不足税額の20%に相当する加算金が生じる可能性があります。

二つの申告をつなぐ4つの統制

  • 01期限を計算する前に、タイ法人の登録会計期間を確認する。
  • 026か月の帳簿利益を単純に倍にせず、年間税務予測からPND 51を作る。
  • 03PND 51納付額と源泉徴収税証明書を年間の税額控除台帳で管理する。
  • 04申告書、納付完了、領収書、計算書と基礎帳簿を一つのファイルに保存する。

申告マップ

PND 51は年間を予測し、PND 50は年間を確定する

いずれも法人所得税ですが、課税標準、時期、証拠書類が異なります。

申告役割最初の確認
PND 51中間申告と前納。通常は見積年間課税純利益の半分を基準に計算します。期限をタイ法人の会計期間にひも付け、承認済み予測版を保存します。
PND 50終了した会計期間の最終課税結果に基づく年次申告です。タイ年次財務諸表ガイドと合わせ、監査数値、税務調整、控除を照合します。
DBD財務諸表PND 50の基礎帳簿と整合すべき、別個の会社法上の提出です。二つの手続をそれぞれタイ税務カレンダーに登録します。
関連者年次開示現行PND 50は関連者の有無と年次開示の売上基準を確認します。月次記帳の段階で本社・グループ会社との収益、費用、残高を識別します。

決算工程

タイ法人税を管理する4段階

信頼できる工程は管理会計から始まり、証拠のある税額控除で終わります。

  1. 01

    日程

    会計期間、法定期限、本社と現地の社内レビュー日を確定します。

  2. 02

    予測

    年間会計利益を予測し、税務調整、欠損金、優遇、控除を記録します。

  3. 03

    決算

    最終総勘定元帳と監査済み財務諸表を年間課税所得計算に接続します。

  4. 04

    証拠

    提出済み申告、納付完了、領収書、税額控除を一つのレビュー資料で照合します。

01

二つの期限は会計期間で決まる

Revenue Code Section 67 Bisは、会計年度の最初の6か月が終わってから2か月以内に中間申告を求めています。Sections 68と69は、会計年度終了後150日以内の年次申告を定めています。12月決算会社ではPND 51の起点は6月30日、PND 50の起点は12月31日です。別の決算日が承認されている会社は独自の日程に従います。

日本本社のカレンダーや他国子会社の締切をそのまま使わないでください。設立初年度の短期会計期間や決算日変更も確認が必要です。タイ会計年度ガイドで期間を確認し、月次税務申告ガイドでPND 50/51をVAT・源泉税の月次申告と分けて管理します。

  • 12月決算会社の最初の6か月は6月30日に終了します。
  • PND 50の150日は実際の会計年度末から数えます。
  • 休日繰越や電子申告の延長を使う前に、その期間の最新ルールを確認します。
02

PND 51は年間見通しに基づく前納

一般の会社は年間売上と費用を見積もり、年間課税純利益を算出して、その半分に対する税額を計算します。納付額はPND 50で控除されます。現行様式には特定納税者向けの別計算もあるため、すべての会社に通常方式を当てはめることはできません。

最初の6か月の実績に、受注契約、継続売上、タイ給与、賃借料、減価償却、為替、下期の一時取引をつなげます。タイ記帳サービスと同じ勘定マッピングを使えば、本社予算と現地税務予測を項目ごとに説明できます。

03

25%基準には予測時点の資料が必要

Section 67 TerとPND 51の公式FAQは、正当な理由なく見積純利益が最終純利益より25%超不足した場合、関連する不足税額に20%の加算金が生じ得ると説明しています。判断されるのは数値と説明可能な原因であり、担当者の主観的な見通しだけではありません。

申告時の予算版、前提、受注契約、例外事象の証拠、経営承認を保存します。公式に合理的理由とされるケースもありますが、同時期の資料は不可欠です。下期利益が大幅に増えた場合は、年末前にタイ税務コンプライアンスチームと追加申告などを検討してください。

04

PND 50は監査利益の転記ではない

PND 50は財務諸表の結果を出発点としますが、タイ税法に従って収益、損金、減価償却、繰越欠損金、免税、投資優遇を調整します。その後、適格な源泉税とPND 51納付額を控除して納付額または過納額を計算します。

各調整を勘定、証憑、法的根拠に結び付けたtax bridgeを作成します。受取人不明の費用、私的支出、資本的支出、引当金、税務減価償却、関係会社役務、期間帰属の誤りが主な確認点です。タイ会計ヘルスチェックで申告日前に洗い出せます。

05

PND 50とDBD財務諸表は同じ事実を示す

Revenue Codeは年次申告を裏付ける会計資料を求め、PND 50には監査人、会計担当者、主要財務諸表の情報が含まれます。商務省事業開発局DBDへの監査済み財務諸表提出は、行政間で一部データ共有があっても別の会社法上の義務です。

売上、税引前利益、利益剰余金、税金費用、関連者残高、会計期間を両提出間で照合します。会計利益と課税所得の差はあり得ますが、説明は決算ファイルに必要です。タイ年次財務諸表ガイドで監査、株主承認、DBDの順序を確認できます。

06

税額控除には一件ごとの証拠が必要

PND 51納付税額と適格な源泉税はPND 50の残額を減らせますが、金額、納税者、会計期間、公式証憑が一致しなければなりません。領収書や源泉徴収証明書のない集計表だけでは十分な照合になりません。

支払者、証明書番号、所得種類、総額、源泉税額、期間、元帳仕訳を年間台帳で管理します。監査終了前に重複と未確認額を解消し、タイ源泉税ガイドで証拠の流れを確認します。

07

電子送信は納付完了まで終わっていない

PND 50の公式FAQは、納付税額があるオンライン申告で期限内に支払いが完了しなければ、申告が成功したと扱われないと説明しています。提出済み申告、納付確認、公式領収書を保存し、納税者番号、期間、金額を確認します。

試算表、会計期間、前年度PND 50、当期PND 51予測、源泉税証明書、優遇情報をタイ会計チームへご相談ください。社内承認前に期限、予測、tax bridge、税額控除チェックリストを整理します。

申告期間の前に

二つの申告を管理可能な決算工程に

会計期間、試算表、予測、前年度申告、源泉税証明、優遇状況をご共有ください。PND 51見積りとPND 50確定申告を接続します。